スマホの電波って?WiFiって? /スマホを選ぶ際に必要な機能やスペックの見方や知識を必要なことだけイチから話します。
電波の話。
電波は何GHzと表記されるもので、小さいGHzほど波が大きく、GHzが大きいほど波が小さい。
この電波はそれぞれラジオ用、テレビ用、航空機用などと割り当てが決まっている。
電波は〇〇メガヘルツから〇〇メガヘルツを~用に使うなどと一定の電波を束ねて割り当てられるので、電波を表すときに帯域と言う。
スマホにはアンテナが備えられていて、そのスマホごとに何ヘルツの電波をキャッチできるかが異なる。
だから通信会社(キャリア)を変えるときは、
キャリアが利用している電波帯域と、そのSIMを刺そうとしているスマホ端末がキャッチできる電波帯域が一致しているかをよく確認しないといけない。
これについては後で改めて。
スマホで電波を考えるときには、二つの用途に分けて考えるとよい。
一つは電話用。一つはデータ通信用。データ通信とはネットやアプリの通信を行うときの物。
また電話とデータ通信で通信方式も異なっていて、電話の場合は回線交換方式という通信者でその電波を占有する方式、データ通信はパケット交換方式と呼ばれデータを小さな単位に分けて送受信し、電波を占有しない方式。
今はだいぶ良くなってきたけれど、ひと昔前の通話アプリが音声が途切れたり、時には一瞬他の人の声が聞こえてきたりしたのはデータ通信によりパケット交換方式で通信しているため。
さて、どんなスマホも電話用の電波を刺しているSIMの電波以外に自由に切り替えることはできないけれど、データ通信の電波はWiFi電波を拾った時に切り替えができるようになっている。
WiFiとは電波の一種で、WiFiルーターという機器を介して通信をやり取りする。
WiFiルーターまでは有線や無線でネットが届いていて、それをWiFiという電波の形でスマホやノートPC等の機器と接続している。
なので駅やお店などでWiFiが飛んでいる場合、それはお店が店舗のどこかにWiFiルーターを設置していて、そこまで届いているデータ通信用の電波をお客さんように開放しているということ。
WiFiの電波はあまり遠くまでは飛ばない。だから店から出てしまうと通信が切れてしまうのはこのため。
WiFiの電波にも規格があって、IEEE802.11bという表記で表される。全部で末尾がad/ac/n/a/g/bの6種類。周波数帯がそれぞれ2.4GHz、5GHz、60GHzとなっている。
だいたいは2.4GHzで接続されていて、遅いときなどに5GHzに切り替えることをアプリなどから勧められるかもしれない。
現在販売されているスマホは複数の規格に対応するようにできていて、正直ここは気にしなくて良い。
だからスマホを使うときにデータ通信に関してはSIMカードの通信ではなくてお店や駅の開放されているどの電波も使えると考えてよい。
WiFiはパスワードロックされていなければorパスワードロックを知っていれば、どの電波を掴むことも可能なので、データ通信を節約したい場合は無料のWiFiだけを拾ってスマホを利用することも可能になる。
ただしWiFiが身元不明なものだと、ルーターに悪意のあるプログラムが仕掛けられていて、通信が盗聴されている、なんてことも無きにしも非ずなので、安心できる電波を掴むこと。
日本ではそうそうないけれど、海外に行くと本当に多くの怪しいWiが飛んでいるので。